「元祖 ぎょうざ苑」は、昭和26年(1951)に創業しました。
初代・頃末芳夫は、大正時代後期から昭和初期にかけ、岡山県から中国の満州と三東省に移住し貿易と日本食レストランを営んでいました。当時雇っていた中国人の料理人から、餃子の作り方を学びました。
初代は餃子がとても気に入り、満州に居住する多くの日本人に餃子を紹介したそうです。「純情」という名の店で出し、焼いた餃子と味噌ダレは好評で大繁盛でした。
終戦帰国後、現地で食べた「餃子」と「ジャジャ麺」の味が忘れられず、また当時の日本では餃子店が無かったので、「日本でもこの美味しい餃子を紹介したい」という気持ちから、海運・貿易で栄えていた 港町神戸に店を構えました。
「日中友好の料理が餃子」が初代の口癖でした。
幻の満州式 餃子の皮づくり
当店の独特の餃子の皮づくりも、満州時代の作り方です。 通常の中国の餃子の皮づくりでは、棒状に延ばして指や包丁で千切りヘラで一枚ずつ薄く丸く延ばしていきます。 初代を始め教えてもらった当時の日本人達にはとても面倒に思えたそうです。 そこで昭和初期の日本の家庭では、うどんやそばを打つ習慣があったので、 ヘラや指で千切らずに使い慣れた大きな麺棒で一気に延ばして薄くしてから、 お茶の缶の蓋で丸く貫いて餃子の皮を作っていました。 この作り方を満州式の餃子の皮づくりと呼びます。 今も当時のまま、満州時代(日本人居住区)の独特の手法で、 カンカンと手作りの餃子の皮を お客様の目の前で実演して餃子を包んでいます。 弾力があり餅のようにのびる餃子の皮は「幻の満州式餃子の皮」と称されます。 現存して実演できるのは当店だけとなります。
美味しい餃子の秘密(神戸ビーフ入りの餡)
神戸牛!A5ランク神戸ビーフを餡に9.1%練りこんだ餃子です。
2014年10月28日から「もっと美味しい餃子をお客様にお召し上がり頂きたい」という思いから神戸牛を餡に配合しました。神戸牛のコクとジューシーさが名物餃子となりました。
当店の餃子の餡には、脂肪分が少なく、やわらかくて美味しい鹿児島産豚肉・神戸ポークを使い 、野菜(キャベツ・ニラ)国産食材です。またニンニクや添加物(うまみ調味料)などは使用しておりませんので、においの気になる人、小さなお子様、お年寄りも安心してお召し上がり戴けます。塩は「赤穂の天日塩」有馬山椒が隠し味と一粒にこだわります。「美味で安心な餃子作り」に日々励んでいます。